坂本龍一、テリー・ライリー、コーネリアスらの作品が共演する視聴覚芸術の展覧会「AMBIENT KYOTO 2023」が京都にて開催
AMBIENT KYOTOは、昨年2022年、第一回目として、アンビエントの創始者ブライアン・イーノの展覧会「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」を、京都を舞台に開催し多方面で話題を生み、大成功を収めた。第二回目となる『AMBIENT KYOTO 2023』は、日本が世界に誇るアーティスト、坂本龍一+高谷史郎、コーネリアス、バッファロー・ドーター、山本精一による作品が出展される。展覧会は昨年と同様、京都中央信用金庫 旧厚生センター、そして新たに使用することになる京都新聞ビル地下1階の2会場で行われる。
また、今年は展覧会のみならず、会期中にライブを開催。アンビエント・ミュージックに多大な影響を与えた、ミニマル・ミュージックの巨匠テリー・ライリーが、東本願寺・能舞台で10月13日(金)と14日(土)の二日間に渡りライブを行う。今回のキー・ヴィジュアルを手掛けたのは、アイスランド出身の世界的バンド、シガー・ロスのアルバム 「Takk…」などのアートワークを手掛けてきたアレックス・ソマーズ。ロゴデザインは、グラフィックデザイナー、田中せりが担当。
アンビエントは、音だけを切り取って成り立つものではなく、その音楽が流れる風土・文化の一部となる音楽 である。またアンビエントには、これからの人間が環境・地球とどう向かい合っていくべきか、その新たな価値観の提示も含まれ、本展は京都の風土・文化・人々と共に作り上げることを第一として開催。京都が「アンビエントの聖地」として国内のみならず 国際的な評価・認知を得ることを目指す。
◉展覧会:各アーティストの展示作品内容
京都新聞ビル地下1階の約1,000平米の広大なスペースには、坂本龍一+高谷史郎の作品が展示。また、昨年2022年、第一回目が開かれた京都中央信用金庫 旧厚生センターには、コーネリアス、バッファロー・ドータ―、山本精一による作品が展示。
■京都新聞ビル地下1階
[坂本龍一 + 高谷史郎:京都新聞ビル地下1階]
[坂本龍一 + 高谷史郎 | async ‒ immersion 2023]
坂本龍一が2017年に発表したスタジオ・アルバム『async』をベースに制作された高谷史郎とのコラボレーション作品の最新版。京都新聞ビル地下の広大な空間に合わせ展開するサイトスペシフィックなインスタレーション。
音響ディレクション:ZAK
映像プログラミング:古舘 健
サウンド・プログラミング:濱 哲史
音響:東 岳志、山本哲哉、渡邉武生、細井美裕
照明ディレクション/デザイン:髙田政義(RYU inc.)
美術造作:土井 亘(dot architects)
展示設営:尾﨑 聡
企画協力:Kab Inc./KAB America Inc./Dumb Type Office Ltd.
■京都中央信用金庫 旧厚生センター1
革新的な作品を生み出し続け、世界的な評価を得てきたアーティスト、コーネリアス、バッファロー・ドーター、山本精一によるアンビエントをテーマに表現した作品。出展作品は、すべて新作。
[コーネリアス]
ZAKによる立体音響と、groovisionsによる映像作品や高田政義による照明がシンクロして生み出される視聴覚体験。
・「QUANTUM GHOSTS」:最新作『夢中夢 -Dream in Dream-』収録「火花」のカップリング曲。本館で最も大きな展示室で行われる、360度に配置された20台のスピーカーから鳴らされる立体音響と、高田政義による照明がシンクロする作品。
・「TOO PURE」:最新作『夢中夢 -Dream In Dream-』収録曲。立体音響と、groovisions制作の映像作品が立体スクリーンに映し出される、7.1chの音と映像の作品。
・「霧中夢 ‒ Dream in the Mist ‒」:最新作『夢中夢 -Dream In Dream-』収録曲。立体音響と、高田政義による照明、そして特殊演出による霧が相互作用する霧の中の夢。
・「Loo」:本展のために書き下ろされた新曲。
■京都中央信用金庫 旧厚生センター2
バッファロー・ドーターと山本精一の作品は同部屋で展示される。斜めに仕切られた展示空間において展開する、ZAKによって立体音響化された音と、それを増幅させる映像のインスタレーション。
[バッファロー・ドーター]
「ET (Densha) 」 、「Everything Valley」2曲とも、最新作『We Are The Times』に収録。「ET(Densha)」は、映像はベルリン在住の映像/音響アーティスト 黒川良一による作品。「Everything Valley」は、映像クリエイター 住吉清隆による作品。
[山本精一]
「Silhouette」:本展のために書き下ろされたアンビエントの新曲。映像は、リキッド・ライティングの手法を用いたヴィジュアル・アーティスト 仙石彬人と、山本精一による共同制作作品。
■配信
[朝吹真理子]
デビュー作『流跡』を著者自身が全編朗読した作品を会期中ウェブにて配信する。
作品名:『流跡』~著者自身による全編朗読作品
朗読:朝吹真理子
録音:朝吹亮二
録音監督 & Mixing :ZAK
編集: 岩谷啓士郎 & 吉田祐樹
【開催概要】
■タイトル:AMBIENT KYOTO 2023(アンビエント・キョウト2023)
■参加アーティスト・会場
[展覧会]
・坂本龍一 + 高谷史郎:京都新聞ビル地下1階
・コーネリアス、バッファロー・ドーター、山本精一:京都中央信用金庫 旧厚生センター
[ライブ]
・テリー・ライリー:東本願寺・能舞台
・コーネリアス:国立京都国際会館 Main Hall
[朗読] 朝吹真理子
■会期:2023年10月6日(金)~12月24日(日) [※休館日:11月12日(日)、12月10日(日)]
■時間:9:00 – 19:00(入場は閉館の30分前まで)
■料金:[展覧会]一般 ¥3,300 / 専・大学生 ¥2,200 / 中高生 ¥1,800 [前売:300円引・小学生以下無料]
※京都新聞地下1階のみ、一部無料枠を設ける予定
■HP: https://ambientkyoto.com/ (詳細はHPにて)
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