3月の香港はアートファン必見！ 「アートバーゼル香港」「アートセントラル」が開催

3月22日（水）から25日（土）、香港で2つの大きなアートフェア「アート・セントラル（Art Central）」と「アート・バーゼル（Art Basel）」が湾仔にある香港会議展覧中心で開催。今年は新型コロナウイルス対策による渡航制限が解除されたことで大規模な開催になるとして注目されている。香港は、2月中旬から約1カ月間にわたる「香港藝術節（Hong Kong Art Festival）」に始まり、それが終わると「アートセントラル」「アートバーセル香港」が続く。さらに3月下旬から4月半ばにかけて「香港国際映画祭（HKIFF）」が始まり、香港映画のアカデミー賞である「金像奨（HKFA）」でアートとエンタメ関連イベントを締めくくるスケジュールになっている。

■アート・セントラル（Art Central）

現代芸術にフォーカスを置く「アート・セントラル」は、絵や彫刻のみならず、音、光、映像といったものを駆使する一種の装置的な作品が並べられるほか、ワークショップやトークショー、子ども向けのプログラムも展開。今年で8回目を迎えるが、独自のアイデンティティーを持ったイベントとして確立されている。

今年は世界各国・地域から72のギャラリーが参加予定。日本のギャラリーでは「コンテンポラリー東京」、「GALLERY SCENA」、「KATSUMI YAMATO」、「MEDEL GALLERY SHU」、「MU GALLERY」、「Sansiao Gallery」、「ホワイトストーンギャラリー」が参加する。また、香港のギャラリー「Novalis Art Design」は、1960年代から1970年代にかけてミラノで活躍した日本の前衛芸術家の中井克巳（～2013年）の多次元絵画作品を特集することが注目されている。

アートセントラル (Art Central)

開催期間： 2023年3月22日～25日（3月21日は招待客のみ）
会場： 香港コンベンション＆エキシビション・センター(HKCEC)
公式URL： https://artcentralhongkong.com/

■アート・バーゼル香港（Art Basel Hong Kong）

今年のアート・バーゼル香港には、32カ国・地域から177のギャラリーが参加する。アート・バーゼル本体は2021年から、アートウイーク東京やシンガポールの芸術イベントと提携を始めたが、依然としてアート・バーゼル香港がアジアにおける旗艦イベントに位置付けられている。

ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、パリ、サンパウロ、ミラノ、上海など世界中のギャラリーが集まるが、日本からは東京を中心に26のギャラリーが参加。ほかにも香港各地にあるギャラリーとコラボして作品を制作するパフォーマンスや芸術をテーマにした大型ショッピングモール「K11 Musea」と合同の展覧会も行う。

展示エリアは8つに分かれており、メインとなる「Galleries（ギャラリーズ）」では世界有数の近現代アートギャラリー。「Insights（インサイト）」ではアジアおよびアジア太平洋地域のアーティストの作品に特化。「Discoveries（ディスカバリーズ）」では新進アーティストによる作品。「Film（フィルム）」は会場付近の香港芸術センターで、アーティストによる、またはアーティストに関する映画を紹介。「Kabinett（キャビネット）」では現代アーティストによるテーマ別のソロ・プレゼンテーション。「Encounters（エンカウンターズ）」では大型作品を展示。「Magazines（マガジンズ）」では世界中のアート関連の出版物が並ぶ。「Conversations（カンバセーションズ）」ではアーティスト、キュレーター、コレクター、評論家などの対話イベントが開催される予定だ。

アートバーゼル香港 (Art Basel Hong Kong)

開催期間： 2023年3月23～25日（3月21・22日は招待客のみ）
会場： 香港コンベンション＆エキシビション・センター(HKCEC)
公式URL： https://www.artbasel.com/hong-kong?lang=en