上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー 

上野リチ・リックス《プリント服地[野菜]》1955年頃[再製作:1987年]、京都国立近代美術館蔵
展覧会情報

ウィーンと京都で活躍したデザイナー、上野リチ・リックスの仕事を網羅的に紹介する展覧会「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」が開催される。本展は上野リチ・リックスの仕事を網羅的に紹介する、世界初の大規模な回顧展。国内最大規模の作品群を所蔵する京都国立近代美術館をはじめ、国内外からリチと関連作家の作品を集め、色彩豊かな“リチのデザイン世界”の全貌に迫る。

世紀末芸術の爛熟期にあったウィーンで、1893 年、裕福でリベラルな生活環境で4人の娘の長女として生まれたフェリーツェ・[リチ]・リックス。芸術的素養を身につけたリチはウィーン工芸学校でテキスタイル、七宝、彫刻などを幅広く学び、ウィーン工房のデザイナーとして活躍した。その後、京都出身の建築家・上野伊三郎と出会い結婚。移住後は上野リチと名乗るようになり、二つの都市を行き来しながら工芸や織物、染色など京都の伝統工芸の技術も取り入れつつ、幅広いデザインを生み出した。後年は京都市立美術大学において教鞭をとり、退職後もデザイン研究所を開設するなど後進の育成にも尽力した。

上野リチ・リックス《プリント服地デザイン[象と子ども]》1943年、京都国立近代美術館蔵

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Information

名 称:上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー
会 期:2021年11月16日~2022年1月16日
時 間:9:30~17:00 金・土曜は20:00まで (入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日及び12月28日(ただし1月10日は開館)
会 場:京都国立近代美術館
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間は変更となる場合あり。来館前に最新情報を要確認。

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