日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~
1972年の日中国交正常化から50周年を迎える2022年に京都市京セラ美術館にて『兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~』展が開催される。
1974年に中国でりんご畑に井戸を掘っていた農民が偶然みつけた兵馬俑 。2000年以上前につくられた実物大の兵士や馬の陶器が大量に出土し、世界を驚かせた。その数は約8000体と推計されており、いまも調査は続いている。本展では、秦漢両王朝の中心地域である関中(現在の陝西省)の出土品を中心に、日本初出の一級文物(最高級の貴重文物を指す中国独自の区分)を含めた約200点をダイナミックに展示。戦国時代の極小の騎馬俑が、始皇帝陵では等身大の兵馬俑となり、また漢代皇帝陵では小さな兵馬俑に変化した歴史の不思議を実際の文物から紐解く。
■本展の見どころ
1) 過去最大級のスケール。兵馬俑36体が来日。
本展では、世界的に有名な始皇帝の遺物をはじめ、戦国、漢時代を含めた総計36体の兵馬俑が一堂に会する。なかでも、かつて11体しか確認がされていない希少な将軍俑から、日本初公開となる1体が展示される。
2) 日本初公開&国宝級を多数含む、約200点の文物が集結。
現在に至る中国の礎を確立した、秦・漢両王朝の中心地域・関中(現在の陝西省)。今回は中国の陝西省文物局の全面的な協力のもと、同地の出土品を中心とする約200点(兵馬俑36点含む)を展覧。漢の武帝の墓から出土した秘宝・鎏金青銅馬も36年ぶりに日本での展示となる。一級文物(国宝級を指す中国国内の区分)から、最新の発掘調査による出土品まで、日本初公開を多数含む貴重な文物をお見逃しなく。
3)1000年に渡る、歴史のドラマを追体験。
紀元前770 年の周王朝の遷都から、220年の漢王朝の崩壊まで、およそ1,000年に渡る時代の歴史資料を紹介。群雄割拠の春秋戦国時代、わずか十数年の間に絶大な国力を示した秦時代、そして古代中国の黄金時代の1つを築いた漢時代。近年では漫画や映画などのエンタメ作品でも盛んに取り上げられ、大きな注目を集める古代中国史。その重厚なドラマが、貴重な文物の数々から蘇る。
Information
日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~
会期 2022年3月25日(金)~5月22日(日)
会場 京都市京セラ美術館 本館北回廊2階
住所 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
休館 月曜日(ただし5月2日(月)は開館)
時間 10:00~18:00 (展示室への入場は閉館の30分前まで)
URL https://heibayou2022-23.jp/
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