大阪中之島美術館 開館記念特別展「モディリアーニ ─愛と創作に捧げた 35 年─」
イタリア出身のアメデオ・モディリアーニ(1884 – 1920)はフランスに渡り、エコール・ド・パリの一員としてピカソや藤田嗣治などと共に活躍した。祖国で学んだ堅実な絵画技法をもとに、芸術の都パリで個性的な作風を確立し、生涯に多くの肖像画を描いてきた。モディリアーニによる人物像はアーモンド型の眼や細長い首をもち、内面的な本質を鋭く捉えたものだ。わずか35歳で命尽きるまで精力的に描いた作品群は、世界中で今なお愛好されている。本展では、国内外で所蔵されるモディリアーニ作品を中心に、同時代のパリを拠点に繰り広げられた新しい動向や多様な芸術の土壌を示し、モディリアーニ芸術が成立する軌跡をたどる。
日本で開催される14年ぶりの回顧展。世界初公開となる肖像画をはじめ、短い活動期の中から優れた作品を選りすぐり、モディリアーニ芸術の本質に迫る。さらに、同時代に活躍したピカソや藤田嗣治ら「エコール・ド・パリ」の作品を展示するとともに、モディリアーニとの交流、さらに日本でのモディリアーニ受容の軌跡なども紹介する。
開催概要
開館記念特別展「モディリアーニ展 ─愛と創作に捧げた35年─」
会期 2022年4月9日~7月18日
時間 10:00〜17:00(入場は16:30まで)
会場 大阪中之島美術館 5階展示室
住所 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
休館 月曜日(5月2日(月)、7月18日(月・祝)のぞく)
料金 有料 ※予約優先制、詳細はホームページにて要確認
美術館HP https://nakka-art.jp/
特設サイト https://modi2022.jp/
【関連イベントのご案内】詳細は展覧会公式ホームページをご覧ください。
■講演会
●「モディリアーニ 伝統と前衛のはざまで」
講師:深谷克典氏(名古屋市美術館参与)
日時:4月9日(土) 14:00~15:30(開場 13:30)
会場:大阪中之島美術館 1 階ホール
内容:モディリアーニの芸術は、祖国イタリアの豊かな美術の伝統と、20 世紀初頭のパリの前衛運動 の間で育まれました。あの独特のスタイルがどのように誕生したのか、歴史的にひも解いていきます。
●「モディリアーニの『目』と『眼差し』」
講師:岡田温司氏(京都大名誉教授)
日時:6月25日(土) 14:00~15:30(開場 13:30)
会場:大阪中之島美術館 1 階ホール
内容:モディリアーニの真骨頂は人物肖像画にあります。肖像画を生かすのも殺すのも、目と眼差しなのですが、不思議にも画家はそれを全く描かないこともありました。そこにはどんな意味が込められているのでしょうか。目と眼差しの表現を通して、この画家の肖像画の真価に迫ります。
●「日本とモディリアーニ」
講師:小川知子(大阪中之島美術館研究副主幹)
日時:7月9日(土) 14:00~15:30(開場 13:30)
会場:大阪中之島美術館 1 階ホール
内容:日本人がモディリアーニの名前と作品を知るようになったのは没後のことでした。展覧会で設けた特集展示を取り上げ、モディリアーニが日本の美術界や文化に与えた影響を探ります。
■演奏会
「ヴァイオリンで聴くモディリアーニとエコール・ド・パリ」
奏者:フェデリコ・アゴスティーニ氏(ヴァイオリニスト、愛知県立芸術大客員教授)ほか
日時:6月11日(土) 15:00~16:00(開場 14:30)
会場:大阪中之島美術館 1 階ホール
内容:モディリアーニが活躍した時代にイタリアとフランスの作曲家によって作曲された、20 世紀初頭のヨーロッパ美術界を活気づけた近代詩の世界を表現する楽曲を演奏します。
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