与謝野寛・晶子夫妻の旅 ―パノラマ地図でたどる観光名所―

展覧会情報

与謝野寛・晶子夫妻がめぐった昭和の観光名所を、夫妻が詠んだ歌と当時の景色を描いた吉田初三郎のパノラマ地図等によって紹介し、当時の観光文化についても言及する企画展「与謝野寛・晶子夫妻の旅 ―パノラマ地図でたどる観光名所―」が2021年11月20日~2022年1月23日の会期で開催される。

本展では、与謝野寛・晶子夫妻が旅した回数が最も多い昭和6(1931)年の北海道・九州・四国の旅に注目し、夫妻が訪れた昭和初期の観光名所をたどる。また夫妻とも交流があり、パノラマ地図画家として著名な吉田初三郎の作品も合わせて紹介し、当時の観光文化についても言及。

与謝野寛・晶子夫妻は、生涯にわたり数多くの旅に出た。二人の足跡は国内にとどまらず海外にまで及ぶ。寛58歳、晶子53歳の昭和6(1931)年は、夫妻で旅した回数が最も多い年だった。本展では、同年の北海道・九州・四国の旅に注目し、夫妻が訪れた昭和初期の観光名所をたどる。
5月の北海道の旅は、講演会や懇話会に招かれ、函館や旭川をめぐっている。10月の九州の旅は、「別府観光の父」油屋熊八に手のひらの大きさを競う大掌大会の賓客として招かれたもの。夫妻は、パノラマ地図画家として著名な吉田初三郎や東京の文士らとともに、別府のイベントを盛りあげた。10・11月の四国の旅は、多くの高等女学校や師範学校で講演を行い、多忙ななかで四国の名所を訪ねている。夫妻がめぐった昭和の観光名所を、夫妻が詠んだ歌と当時の景色を描いた吉田初三郎のパノラマ地図等によって紹介し、当時の観光文化についても言及する。今日、新型コロナウイルス感染症の拡大のもとで行動を制約されているが、本展で与謝野夫妻の旅をたどり、ささやかな旅気分を感じてほしい。

別府海地獄での記念写真 個人蔵

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Information

名 称:与謝野寛・晶子夫妻の旅 ―パノラマ地図でたどる観光名所―
会 期:2021年11月20日~2022年1月23日
時 間:9:30~18:00 (入館は閉館の30分前まで)
休 館:第3火曜(12月21日、1月18日)、年末年始(12月29日~1月3日)
会 場:さかい利晶の杜 企画展示室(大阪府堺市堺区宿院町西2-1-1)
覧 料 :大人300円、高校生200円、小中学生100円ほか

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